ぶらり ひとり旅 三条・良寛の道

 講座企画塾 HOME > プロフィール > ぶらり ひとり旅 三条・良寛の道

ぶらり ひとり旅 三条・良寛の道(2010年7月2日)

7月1日から3日にかけて新潟県三条市に行ってきました。

1〜2日は仕事で、1日は三条市の中央公民館で開かれた中越地区公民館研究大会で「公民館を元気な地域づくりに役立てるために 〜人が集まる!行列ができる!講座とチラシの作り方〜」と題した講演と、「明日からのチラシ作りに役立つワードテクニック(小技・裏技)実演・解説」と題した特別講義。翌2日は同じく中央公民館で三条市主催の「男女共同参画セミナー テレビCMを2倍楽しむ方法、教えます! CMの中の女と男、大研究!!」というスケジュールだった。

2日の男女共同参画セミナーは午後1時半からの開催なので、午前中はフリー。そこで、三条市内を散策することにして、事前に三条市のホームページで調べると、「三条市観光ガイド」というページがあり、その中の「おすすめコース」に「良寛の道」というのを見つける。「全長約4q、所要時間約2時間」とあり、起点が北三条駅の近くで、中央公民館にも近く、まさにおあつらえ向きだった。

三条市滞在中は、3日目に寺泊〜弥彦方面への小旅行を考えていたので、1日、2日と連泊で燕三条駅近くのKホテルに宿をとっていた。
燕三条駅と北三条駅とはJR弥彦線で隣駅。乗車時間はわずか3分。
2日の朝は早くに起きたが、「良寛の道」の所要時間は約2時間。急ぐこともないと、ホテルの朝食をゆったりととって、9時過ぎに燕三条駅に行き、切符売り場で時刻表を見ると、北三条方面行きの列車は9時4分に出たばかり。次の列車の発車時間は、な、な、なんと10時31分!!
朝の時間帯だから1時間に2本くらいはあるだろうと思って、高をくくって、前日、列車の時刻を調べておかなかったのが大間違いだった。

駅構内にある燕三条駅観光物産センターに行って、ガイドマップをもらってたずねると、北三条駅までは歩くと1時間ほどかかるとのこと。いつもだったら、徒歩で行くところだが、当日は重い荷物を担いでおり、日差しもかなり強かったので、やむなくタクシーに乗ることにする。タクシーで中央公民館まで行き、そこに荷物を預けてから、「良寛の道」をたどることにした。

JR燕三条駅 JR北三条駅








(左)燕三条駅。(右)北三条駅。
燕三条駅は、1982年に上越新幹線の開通によって開設された駅。三条市と燕市との境界上に建てられていて、駅名も両市の名前が並記されている。ちなみに、北陸自動車道のインターの名称は両市の順序を逆にして「三条・燕I.C」としているのだそうだ。

良寛禅師像 あじさい











(左)中央公民館から徒歩で5分ほど。「良寛の道」起点の三条市立図書館の入口脇に建立されている良寛禅師像
(右)良寛落葉句碑がある日吉神社では、あじさいの花がちょうど見頃を迎えていた。

寶塔院

真言宗 寶塔院。良寛がしばしば訪れ、時には数か月も滞在しており、良寛の修行道場でもあったという。








あじさい あじさい

「良寛の道」沿いの民家のあちこちにあじさいの花が咲いていて、まちの景色にうるおいを添えていた。






三条別院 三条別院








真宗大谷派(東本願寺)三条別院(東別院)。良寛もこの寺をしばしば訪れており、「三条の御坊にて」と題した歌が残されている。

石榴 タチアオイ

(左)別院入り口に建つ輪寶寺の前で初夏の花・ザクロが咲きはじめていた。
(右)界隈の民家の庭先や街路のあちこちにタチアオイの花が咲いていた。
三条のまちの民家の庭先には、いろんな草木が植えられていて、みずみずしさにあふれていた。

あじさい 八幡宮

(左)「良寛放毬の詩碑」がある神明社境内の保食稲荷社脇にも、あじさいの花が咲いていた。
(右)良寛ゆかりの村山半牧の頌徳碑がある八幡公園に隣接する八幡宮。毎年5月15日には春季例大祭として三条まつりが開催される。


途中、コンビニで弁当を買い、五十嵐(いからし)川の堤防で涼を取りながら食事をする。

五十嵐川 歴史民俗産業資料館

(左)まちの中心部を東西に流れる五十嵐川。源流は遠く福島県境にあり、市の西部で南北に流れる信濃川に合流する。常盤橋上から御蔵橋を望むと、遠くに弥彦の山並みが見える。
とてもゆったりとした、のどかな風景だが、あとで、2004年(平成16年)7月に、この少し上流で堤防が決壊して、大きな被害が出たことを知る。
(右)歴史民俗産業資料館。古墳時代の三王山古墳群出土品や、昔の鍛冶職人の道具などが展示されている。重厚で厳粛な雰囲気をもつ建物は、昭和10年に建てられた由緒のあるもので、国登録有形文化財に登録されているという。

三条鍛冶道場

三条鍛冶道場。三条は、古くから鍛冶職人が集まり、農具、大工道具、包丁などを生産し、金物のまちとして全国に名を知られている。
三条鍛冶道場では、現役鍛冶職人の指導による刃物づくりの体験講座「さんじょう鍛冶道場」のほか、木工や仏壇づくりなど、三条伝統のさまざまな「技」を体験できる講座やセミナーが数多く実施されている。


マンホール マンホール

三条市のデザインマンホール。
左側は、金物のまちらしく、ペンチやレンチ・スパナなどの金属工具がデザインされた、とてもおしゃれなもの。
右側は、2005年(平成17年)5月に合併して新三条市になる前の旧三条市の市の花「ヒマワリ」などがデザインされたもの。合併後の市の花は「ひめさゆり」になっている。

梅雨の中休みで雨には降られなかったが、30度近い猛暑のなか、持参のタオルで汗を拭き拭き、旧三条市の中心街の路地から路地を巡り巡って、3時間あまり逍遙。三条は寺と古い建物と花の多い、静かで、落ち着いたたたずまいのまちだという印象を私のなかに残した小さな旅だった。
1時過ぎに中央公民館に戻り着き、午後1時半から男女共同参画セミナーを行う。

ところで、今回の旅は、1日の中越地区公民館研究大会が午後1時からの開演だったので、当日朝5時前に起きて、大阪・伊丹空港発7時30分、新潟空港着8時35分予定のANA機に乗った。
新潟空港からバスでJR新潟駅まで行き、そこから上越新幹線に乗れば、燕三条駅まではわずか12分。そこから会場の中央公民館のある北三条駅までは3分しかかからないのだが、新幹線代を浮かせるために、在来線を乗り継いで行くことにした。
ネットで時刻表を調べると、新潟空港からのバスがJR新潟駅に着いて、列車への乗り換え時間が6分しかなかく、飛行機やバスが延着すれば、旅程が大幅に狂うので心配したが、飛行機もバスもほぼ定刻通りに運行し、新潟駅で無事越後線の列車に乗ることができた。
吉田駅で弥彦線に乗り換えて北三条駅に。新潟駅から吉田まで53分、吉田から北三条駅まで17分。予定通り10時34分に北三条駅に到着して、中央公民館長のS氏のお出迎えを受け、十分な余裕を持って講演の準備にとりかかることができた。

ちなみに、今回かかった交通費は、ANA機は往復とも「スーパー旅割」をとることができたので、片道10,700円×2=往復21,400円。通常運賃の31,200円×2=62,400円より41,000円、「割引往復運賃」の54,400円よりも33,000円安くあげることができた。
全体で、「通常料金」だとJRの新幹線代も含めて6万円以上かかるところを2万5千円ほどの“格安旅”にすることができ、とても得した気分である。

関連記事:Find Travel>甲信越観光>新潟観光>燕・三条・見附観光>新潟・三条で托鉢の道を散策♪新潟・三条の良寛のみち跡について紹介します!!>4.新潟・三条の良寛のみち跡を訪問した人の声

関連記事:ぶらり ひとり旅 三条、出雲崎、寺泊、弥彦(2010年7月3日)

TOP

by 講座企画塾