ぶらり ひとり旅 盛岡

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ぶらり ひとり旅 盛岡(2010年4月26日〜28日)

思うところあって、盛岡に行ってきた。

東北地方にはこれまで、仕事で、福島と秋田に一度ずつと、岩手に二度訪れたことがある。
でも、仕事ではなくゆったりと、それも原田悠里が歌う「津軽の花」の歌詞にあるような、「りんごも桜も一緒に咲」く時期に一度訪ねてみたいと、ずっと思っていた。

2月下旬にネットでJALの大阪伊丹⇔いわて花巻の航空券を予約購入する。
行きは「バーゲンフェア」の切符がとれ、普通運賃が35,200円のところを12,000円でゲット。
帰りは「バーゲンフェア」の期間から外れていて、「先得割引」に。それでも16,000円で、往復で28,000円。通常の「往復割引」料金の62,600円の半額以下で盛岡に行けることに。

ホテルは、「じゃらんnet」で予約。26日は1泊4,600円のホテルをゲット。ところが、なぜか27日、28日は盛岡市内のホテルはどこも満室。27日は、かろうじて5,670円の宿を予約することができる。
盛岡に着いてからわかったことだが、27日から30日まで日本泌尿器科学会の総会が開催されていて、全国から3,000人以上が盛岡に来ていたようだ。

もりおか啄木・賢治青春館 盛岡八幡宮

岩手山

(上左)もりおか啄木・賢治青春館
(上右)盛岡八幡宮
(左)盛岡八幡宮から見える岩手山



26日(月)は、午前11時20分にいわて花巻空港に着き、バスに乗り換えて、JR盛岡駅前に12時半すぎに到着。
盛岡駅ビルの「フェザン」地階のグルメタウンで盛岡名物の盛岡冷麺を食べたあと、さっそく市内見物に。
お天気に恵まれて、まずはお花見にと盛岡城趾公園(岩手公園)を訪れるが、まだ「つぼみふくらむ」といったところ。しかたなく、花見は最終日に回すことにして、市内散策に。
公園のほど近くにある「もりおか啄木・賢治青春館」(旧第九十銀行)を訪れ、「賢治 そのときの盛岡展」と題した企画展をゆっくり見て回ったあと、映像体験室で「盛岡の空…啄木が見た夢」「宮沢賢治青春のモリーオ」「歩いて楽しむ盛岡の今と昔」のDVD3本を観る。
そのあと、盛岡八幡宮に行くが、こちらの桜は「つぼみ固し」。その周辺を散策する。

岩手山



岩手山

八幡平 雪の回廊

(上左)山頂に大きな羽を広げた鷲の姿が現れた岩手山(別名、岩鷲山)。
(上右)八幡平・見返峠から眺めた岩手山。頂上付近に雲がたなびいていた。
(左)八幡平アスピーテラインの雪の回廊。





27日(火)は、知人のTさんの厚意に甘えて、午前中から、Tさんが運転する車で国道4号線を北上。刻刻と姿を変える岩手山(2,038m)を左手に見ながらアスピーテラインに入り、一路、八幡平を目指す。
途中、車を降りて、1732年の噴火で流れ出した溶岩が今に姿をとどめる焼走り溶岩流を眺める。
冬の間、降雪で閉鎖されるアスピーテラインは、今年は4月17日に開通したばかりで、まだ、ところどころで除雪作業が行われていており、例年より高く積もった雪の回廊はとても素晴らしかった。

山裾にはキクザキイチゲやカタクリの花が散見され、福寿草も咲き競っていた。
また、沿道にはフキノトウがあちこちに顔を覗かせ、湿地には水芭蕉がたくさん咲いていた。
黄水仙がいたるところに咲いていたのも印象的だった。

キクザキイチゲ キクザキイチゲ キクザキイチゲ

カタクリ カタクリ 福寿草
(上左・中)キクザキイチゲ(青)、(上右)キクザキイチゲ(白)、(下左・中)カタクリ、(下右)福寿草

八幡平頂上(1,613m)近くの見返峠で記念写真を撮ったあと、今度は進路を東にとり、陸中海岸寄りにある龍泉洞まで足を伸ばしてもらう。山口の秋芳洞、高知の龍河洞とともに日本三大鍾乳洞に数えられる龍泉洞は、水深100m前後の地底湖が青く透き通っていた。

お天気に恵まれ、岩手山をはじめとする雄大な自然に囲まれて、見所もたっぷり、心が洗われる思いの1日だった。
車の運転免許をもたないことに、日頃、とくに不自由は感じていないが、こういう経験をすると、車が運転できる人をうらやましく思う。
とても素敵で、ぜいたくな感動体験をさせていただいたTさんに感謝!!

あとでわかったことだが、今年は積雪が多く、アスピーテラインは4月17日の開通以降も、積雪、除雪作業、路面凍結などで全面通行止めになることがしばしばで、4月中に通行できたのは22日、23日、27日、30日の4日間だけだったようだ。27日に通行できたのは、素晴らしく幸運なことだったのだ!!

28日(水)は朝6時に起きて、朝食のあと、「啄木の里」を散策すべく、盛岡駅からIGRいわて銀河鉄道に乗って、渋民駅に降り立ち、「新 奥の細道」と名付けられた田舎道をたどる。
途中、啄木の歌碑がある川崎展望地から北上川を見下ろしたあと、渋民公園、さらに石川啄木記念館まで足を伸ばし、すぐそばにある旧渋民尋常高等小学校校舎旧斉藤家住宅も見学する。

IGRいわて銀河鉄道渋民駅 川崎展望地 渋民尋常小学校校舎(左)と斉藤家(右)
(左)IGRいわて銀河鉄道渋民駅 (中)川崎展望地 (右)渋民尋常小学校校舎(左)と斉藤家(右)

最初の予定では、駅前でレンタサイクル(1時間300円、1日(5時間以内)1,000円)を借りて、愛宕の森や夜更森など、もっといろんなところに立ち寄るつもりだったが、当日は朝からあいにくの風雨で、傘をさして4時間近く、雨中をひたすら歩くことになった。
また、晴れていれば目の前に広がる姫神山や岩手山の雄大な景色を眺めることができたはずで、それが今回の旅の目的のひとつだったので、それがかなわずに、とても残念であった。

報恩寺の五百羅漢 三ツ石神社の鬼の手形石

龍谷寺

(上左)報恩寺の五百羅漢
(上右)三ツ石神社の鬼の手形石
(左)龍谷寺。写真の右奥に見えるモリオカシダレは、まだチラホラ咲き




午後は盛岡市内に戻って、「フェザン」地階のグルメタウンで海鮮丼を食べたあと、夕方まで、市内各所のお花見スポットをはしごする。
午後には雨も小やみとなるなか、光臺寺、報恩寺、龍谷寺、清養寺、東願寺、大泉寺、三ツ石神社などをめぐり、報恩寺では木彫りの五百羅漢三ツ石神社では鬼の手形石も見ることができた。

石割桜



盛岡城址公園

石割桜

(上左)石割桜 (上右)盛岡城址公園
(左)石割桜






そして、そのあと、裁判所前の石割桜を見に行く。26日に「開花」した桜はすでに五分咲きになっていて、とても見応えがあった。
最後に、再び盛岡城趾公園(岩手公園)を訪ねる。こちらは残念ながら、まだ「チラホラ咲き」程度で、大型連休中が見頃といったところだった。
市内各所の桜は、初日の26日にはまだ「つぼみ固し」や「つぼみふくらむ」程度だったのが、2日間好天が続いたこともあって、3日目は、ところによっては三分咲き、五分咲きとなっていて、岩手・盛岡の桜をそこそこに堪能することができた。

夕方近く、「フェザン」地階のデリカタウンで瓶詰めの生ウニを買い、またの訪盛を誓って夜7時、機中の人となり、大満足の岩手・盛岡の3日間の旅を終える。

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