ぶらり ひとり旅 熊本

 講座企画塾 HOME > プロフィール > ぶらり ひとり旅 熊本

ぶらり ひとり旅 熊本(2010年9月29日〜30日)

ANAのマイルがたまり続けて15,000ポイントを超えていたが、使わずにそのままにしていた。
ところが、「期限切れ」で徐々に減り始めて、2010年9月末には12,000ポイントを切ることになり、その段階にきて、もったいなくなって、「マイル特典旅行」を楽しむことにした。

9月中旬、行く先の候補地を@熊本A大分→杵築・豊後高田・湯布院B佐賀にして、ネットの「マイル特典予約」の「カレンダー」の「空席」状況をにらみながら、チケット予約の手続きに入る。

日程を有効に使うために、2泊3日で行きは初便、帰りは最終便のチケットをとろうとしたが、期限切れの9月末までには条件にあう便に「残席」はすでになくなっていた。
9月17日、なかばあきらめかけていたところ、キャンセルが出たらしく、”第1希望”の熊本のチケットを9月29日(金)から30日(土)にかけての1泊2日で予約することができる。
できれば2泊3日ののんびり旅を考えていたが、残念ながら、それはかなわなかった。

熊本は高校の修学旅行の時に初めて訪れ、そのあと仕事も含めて4回ほど行ってはいるが、純粋な「旅」として訪れたことはなかったので、一度、のんびりとあちこちを訪ねてみたいと思っていた。
今回は、熊本市のマンホールの蓋の写真を撮り集めるという大きな目的ができてしまったが、それ以外は、1日目は水前寺公園を見て、2日目は新しくなった熊本城を訪れることだけを決めて、あとは気の向くままにということにする。

阿蘇山上空

飛行機から阿蘇山を見下ろす


午前5時に起き、伊丹空港発7時30分のANA機に乗る。さいわい、お天気もよく、飛行機は窓際の席を予約していたので、瀬戸内海に浮かんだ島影や四国の山並みを空の上からたっぷり楽しんだあと、阿蘇の連山をゆったりと見下ろしながら熊本空港に8時半すぎに到着する。


JR熊本駅

九州新幹線の開業を控えて、改装工事が進むJR熊本駅周辺


1日目は、まずJR熊本駅周辺でマンホールの蓋の探索をしたあと、水前寺公園に行き、そのあと市内中心部に戻ってマンホールの蓋探索を続けることにする。
空港からリムジンバスで終点のJR熊本駅で降りると、駅舎がおしゃれな洋風に建て変わっていて、駅前一帯の道路は舗装工事の真っただ中だった。
その時は気づかなかったが、あとから考えると、九州新幹線の鹿児島ルート全線開業(2011年3月)に向けて、急ピッチで工事が進められていたことになる。

花岡山 北岡神社
(左)花岡山                        (右)北岡神社

駅の北方に、花岡山という頂上に大きなパゴダがある小高い丘があったので、気になって、上ってみることにする。
上り口にあたるところに、北岡神社という2本の大きな楠をもつ神社があり、立札には「御神木 厄除の夫婦楠」と書かれていた。

花岡山仏舎利塔熊本市内一望

(左)花岡山の頂上に建つ仏舎利塔
(右)花岡山の東側に熊本市内中心部が広がる

ゆるやかな坂道を1時間ほど歩くと標高133mの山頂にたどり着く。山頂一帯は花岡山公園として整備されていた。ずいぶん立派な仏舎利塔は山頂近くにある日本山妙法寺が建立した世界平和塔(仏舎利塔)だそうだ。
頂上からは四方を見渡すことができ、東側からは熊本市内中心街を一望することができた。

リコリス黄色リコリス桃色リコリス白色

花岡山の上り下りのあちこちに、なぜか、朱色の彼岸花のほかにいろんな色のリコリス(夏水仙)が咲いていた。

水前寺公園 出水神社
(左)水前寺公園                    (右)公園の一角にある出水神社

花岡山をあとにして、JR熊本駅から豊肥本線に乗り、水前寺駅で降る。マンホールの蓋の写真を撮りつつ、水前寺公園に行く。
修学旅行以来だが、ほぼ50年ぶりに訪れた水前寺公園は頭の中でずーっと思い描いていたよりも小さくて、まるで箱庭みないな感じだった。

江津湖公園 カンナ

熊本市鉄塔

(上左)江津(えず)湖
(上右)湖畔に咲くカンナ。湖畔の湿地帯にはいろんな花が咲いていた。
(下)上江津湖と下江津湖とをつなぐ加勢川にかかった画図(えず)橋の南詰に立つ南熊本神水線63号鉄塔。

航空機の座席の背もたれに置いてあった熊本のガイドブックで、水前寺公園の近くに大きな湖があることを知ったので、ついでにそこにも行ってみることする。
その湖は、上江津湖と下江津湖とでできたひょうたん型の湖で長さ2.5km、周囲6kmというとても大きなものだった。
一帯は公園として整備されていたが、観光地ではないので、とても静かなたたずまいだった。
湖をながめながらたっぷりと散策したあと、そろそろ市内に戻ろうとして大きな道路に出たところで、熊本市民病院の後方に送電線鉄塔が立っているのを発見し、そのあと1時間ほど送電線鉄塔を追いかけることになる。

熊本市男女共同参画センター熊本市マンホール熊本市マンホール

(左)市街中心部の水道町交差点南西角に建つテトリア熊本ビル。この9階に、2006年2月に「行列講座」の講師を務めたことがある「くまもと県民交流館パレア」が入っている。
(中)上通商店街で見つけたカラーのデザインマンホール。
                     (右)銀杏南通りで見つけた希少なデザインマンホール。

送電線鉄塔とマンホールの蓋探索を続けながら、江津湖から市内中心部までの6kmほどを徒歩で2時間ほどかけ、4時すぎに水道町の交差点にたどり着く。
そこから紺屋町にあるホテルまで約4km、縦横に延びる商店街や路地をマンホールの蓋を探しながら縫い歩いて、6時すぎに今夜の宿「スーパーホテルcity熊本」にチェックインする。
ホテルで紹介された近くの居酒屋「こだぬき」に行き、夕食をとる。カウンターに座って、ビールを飲みながら、1時間ほどマスターとよもやま話をする。マスター一押しの旅のスポットとして天草を熱心に薦められる。機会があれば、一度訪れてみたいものだ。

2日目は、午前中は、ガイドブックに「加藤清正公の廟所がある」と載っていた本妙寺を目指す。
ホテルから少し歩いて、西辛島町で市電に乗り、本妙寺前で降りる。
そこから600mほど歩くと、階段の上にコンクリート製の巨大な山門が。
山門をくぐると、そこから参道がさらに400mほど続き、なおまたその奥に長く、急な階段が・・・

本妙寺仁王門 本妙寺参道
(左)大正9年建立の本妙寺仁王門(山門)。鉄筋コンクリート製というのがとても珍しく、国指定の登録有形文化財になっている (右)仁王門の奥に長い参道が延びる

本妙寺大本堂 本妙寺本院
参道の右手に配された(左)大本堂、(右)本院

本妙寺胸突雁木 本妙寺常夜燈
(左)「胸突雁木(むなつきがんぎ)」と呼ばれる急勾配の石段 (右)中門の手前に立つ常夜燈

本妙寺浄池廟拝殿 本妙寺浄池廟本殿

本妙寺浄池廟本殿軒唐破風

(上左)胸突雁木の先にある中門と、その奥の浄池廟(じょうちびょう)拝殿
(上右)その奥に、加藤清正公がまつられている浄池廟本殿がある
(下)本殿の軒唐破風には華麗な装飾が施されていた

本妙寺は、熊本城の西北西に位置する中尾山の中腹に建てられているが、清正公がまつられている浄池廟本殿の高さは、熊本城天守閣最上階の高さと同じに造られているという。          本妙寺柿の葉
 胸突雁木に見事に色づいた柿の葉が舞い落ちていた

本妙寺をあとにして、再び市電に乗り、今度は熊本城を目指す。
熊本城前で降りて、行幸橋を通って、本丸までの道を歩む。

加藤清正像 長塀

(左)行幸橋の手前に加藤清正の銅像が建っていて、その前で小学生が記念写真を撮っていた
(右)行幸橋北詰の馬具櫓から厩橋近くの平御櫓まで、堀井川沿いに242mにわたって長塀が続く

二様の石垣越しに見る熊本城天守閣 熊本城大・小天守閣
(左)二様の石垣越しに見る熊本城天守閣     (右)熊本城天守閣

熊本城天守閣からの景色稲荷神社

(左)天守閣から西方をながめると、手前に宇土櫓が見え、正面奥手前にこんもりとした丘が見える。その丘(中尾山)の中腹に加藤清正の菩提寺・本妙寺がある。
(右)熊本城のすぐそばにある熊本城稲荷神社。1588年に、加藤清正が熊本城の守り神として勧請して建てたものだそうだ。

市内中心部に戻り、上通を中心にマンホールの蓋探索を続ける。

熊本市市電 熊本市市電

熊本城

(上)熊本市民の足となっている路面電車。大正13年から走っているそうで、歴史が古いだけあって、いろんな色やかたちの車両が走っているので、見ているだけでも楽しい。
(下)商店街を歩いていても、建物の間からお城の天守閣が見える。それだけ人々の暮らしに溶け込んでいるお城と言える。


通町筋から空港行きのバスに乗り、4時半すぎに熊本空港に到着。熊本空港のゲート内の売店で、「いきなりだんご」を買って食べ、お土産用に熊本銘菓の「せんば子狸」を買い、機中の人となる。
伊丹空港に6時半すぎに着き、8時前に我が家に帰りつく。
丸2日間、ほとんど歩き通しの旅であったが、とてもとても楽しく、満足のいく旅であった。
ANAさん、ありがとう。

 関連サイト:熊本市交通局の車両たち

 ミニ写真集:熊本市のマンホールの蓋を見る
 ミニ写真集:熊本市の送電線鉄塔を見る


TOP

by 講座企画塾